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エレキギターの分類

2019/10/27
WOODギター科 板倉 広征 講師

皆さんこんにちは。ウッドギター科の板倉です。

今回はギターの分類についてお話ししたいと思います。
アコギ・エレキをはじめ、ソリッドギター、セミアコ、フルアコ、エレアコ、フォークギターにクラシックギターなどなど…「〇〇ギター」という呼称はたくさんありますが、その違いは?と聞かれたら、皆さん以外と曖昧なのではないでしょうか。
もちろんこれら全てに明確な区切りがあるわけではなく、並列には比べられない分類もあります。例えるなら「アメリカ・イギリス・ヨーロッパ・欧米・ニューヨーク」というような言葉を1列に並べているようなものです。それぞれ違いは?と聞かれても、そもそもの括りがちぐはぐですよね。
その辺りの整理整頓も含めつつ、今回は「エレキギター」の分類をしてみましょう。

●エレキギターの定義
「アコギ」と「エレキ」の違いは皆さん何となく想像がつくかと思います。空洞のボディに音を共鳴させて生音で弾くのが「アコギ」、アンプにギターを繋ぎ、電子的に音を出して弾くのが「エレキ」です。それぞれの中にも色々な分類がありますが、まずはこの2つに大別して考えてください。
そして今回お話しするエレキギターの中には、以下のような分類があります。

[1]ソリッドギター
多くの方が想像するいわゆる「エレキギター」は大体このソリッドギターに分類されます。
「ストラトタイプ」「レスポールタイプ」など様々な形がありますが、共通する特徴としては、ボディの中身が詰まっており、空洞にはなっていません。そのため生音では集合住宅で弾いても迷惑にならない程度の音量しか鳴りません。
基本的にエレキギターには「ピックアップ」という専用のマイクが付いており、そこで拾った音をアンプに繋いで電子的に音を出すので、生音でそこまで大きな音を出す必要がないのですね。
また「オーバードライブ」などに代表されるエフェクター類が多用されるのもこのソリッドギターの特徴です。ロックなどでよく使われるあのジャキジャキとした音をカッコよく鳴らせるのも、ソリッドギターの大きな魅力です。

[2]フルアコ
正式には「フルアコースティックギター」と呼ばれます。次に説明するセミアコも含め、アコースティックという名前がついていますが、紛れもなくエレキギターに分類されています。
ボディの中身が空洞になっているため構造的にはアコースティックなのですが、生音での音量はそこまで大きくなく、やはりピックアップで拾った音をアンプに繋いで出すのが通常です。
ただ、元々ジャズで使われていたアコースティックギターの音量を増幅させる目的で作られたという経緯があるため、ソリッドギターのように元の音がわからなくなるほどエフェクターで音を加工するようなことはあまりありません(元々響きやすい構造なので、強く歪ませるとハウリングを起こしやすいためです)。
このように中身が空洞になっているタイプのギターを「ハコモノ」などと呼んだりしますが、その空洞に響いた音はとても丸みを帯びて柔らかく、そのままでも充分に聴かせられる太くて甘いクリーントーンを鳴らすことができます。

[3]セミアコ
正式には「セミアコースティックギター」と呼ばれます。構造的にはソリッドとフルアコの中間といった感じで、基本的にボディは空洞なのですが、その中心部に「センターブロック」と呼ばれる木材が詰められています。つまり一部は空洞なのですが、一部は詰まっているというわけですね。このような構造を「セミホロウ」などと呼んだりします。
先述した「ハコモノ」特有の甘いトーンも持ちつつ、ソリッドギターのようにエフェクターで強く歪ませてもハウリングなどを起こしにくいという特性があり、幅広いジャンルに対応することができます。
それだけに、様々なメーカーがこの「セミアコ」に相当するギターを発表しています。代表的なモデルはGibsonのES-335ですが、他にもソリッドギターを軽量化する目的でセミホロウ構造にしたテレキャスター・シンラインや、全く独特の構造を持つリッケンバッカーの300系など、同じ「セミアコ」という括りにありながら、用途や目的も多岐にわたっています。

●まとめ
いかがでしたでしょうか?
もちろん各分類の中でも、様々なメーカーが様々なモデルを発表しており、それぞれに細かい特徴があります。
いざギターを買おうというとき、これくらい大まかな分類が分かっているだけでも、どんなギターを選ぶかの参考にはなるのではないでしょうか。
文字だけでは中々伝わらない部分もあるかと思いますが、もし興味をお持ちいただけましたら、ぜひ実際に楽器屋さんなどで弾き比べてみてください。次回もお楽しみに!

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